大切な一日を写真に記録するカメラマン。
あなたのことをよく知っているからこそ、プロのカメラマンよりも愛情がこもった素敵な写真を撮っていただけることもあり、友人に結婚式のカメラマンをお願いすることも1つの方法です。
ただし、結婚式のカメラマンをすることは大変な労力も伴いますし、高度な技術や細かな段取りも必要なため、トラブルにつながることもあります。
まずは、友人に結婚式のカメラマンをお願いする際の注意点やお礼の仕方をしっかりと理解しましょう!
1,友人に結婚式のカメラマンをお願いするときの注意点
早速友人に結婚式のカメラマンをお願いする際の注意点をまとめていきます。
(1)カメラマンは2、3人お願いするようにしましょう
結婚式当日、1人だけにカメラマンをお願いするととても負担が大きくなります。
そもそももともとプロのカメラマンに依頼をするわけではないですし、すべてのシーンを撮ることはどうしても難しくなるでしょう。
また、カメラのバッテリーが切れるなどのトラブルがおきる可能性もゼロではありません。
そのため、当日は2、3人の方にお願いしておくのが安心です。
まさかのトラブルが起こった場合でも安心ですし、スムーズに撮影することができるでしょう。
(2)たくさん写真を撮ってもらうようお願いしておく
あらかじめ、友人には『できるかぎりたくさんの写真を撮って欲しい』とお願いしておきましょう。
友人がカメラマンとしては素人だとしても、たくさん写真を撮れば、良いショットの写真の数も多くなります。『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』方式で!
カメラが趣味の友人で、素敵な写真を撮ることが得意な方なら、カメラの種類、撮り方などをお任せしてしまっても良いでしょう。
ただしそれほど詳しくない方にお願いする場合は、デジタルカメラで写真を撮っていただくのも1つの方法です。デジタルカメラであれば500枚以上の写真を撮ることが可能。連写機能を使用してできるだけたくさんの写真を撮れば、素敵なショットが見つかる確率がぐんと上がります。
最近はスマホのカメラの機能や画質も上がってきていますので、スマホで撮影してもらうのも良いでしょう。
(3)できれば結婚式の撮影経験がある方にお願いする
結婚式の会場では、照明を暗くしたり明るくしたりすることが頻繁にあります。
その照度を考えながら写真を撮ることは大変です。
実は結婚式の撮影はプロのカメラマンでも上手に撮影するのが難しいと言われています。
また、進行に沿って場所を移動すること、歩いている新郎新婦を撮影することも必要となってきます。記念撮影のような静止画を撮影することは得意でも、結婚式の撮影となると苦戦してしまう方が多くいらっしゃいます。
もし可能あれば、過去に結婚式のカメラマンを引き受けたことがある方にお願いしましょう。
やはり経験があると、結婚式で撮影する際の注意点がある程度分かりますので、撮影がスムーズに進めやすくなります。
(4)写真をとって欲しいポイントをお願いしておく
ケーキ入刀や指輪交換などの主要なプログラムに関しては撮影できても、細かい部分は残念ながら撮影されないまま終わってしまうこともあります。
そのため、撮影してほしいポイントがあるならば、事前にお願いしておきましょう。
実際に資料にして本人に渡しておくとより安心ですね。
次に挙げるのは、後で撮影しておけばよかったと後悔しやすい撮影ポイントですので参考にしてみてください。
・両親や兄弟との写真
両親や兄弟との写真は、結婚式の最中はなかなかタイミングがありませんので、結婚式が始まる前に撮影しておきましょう。
・小物類
卓上のお花、ヘアアクセサリー、ウェディングケーキ、プチギフト、ブーケなど。結婚式の小物は本当に可愛くて幸せな気分になるものがたくさんあります。写真に残しておくと良い思い出になります。
・新郎新婦が見ることができない場所、時間の写真
披露宴会場で新郎新婦を待つ友人の表情などは、当日の新郎新婦は見ることができませんので、撮影しておくことをオススメします。
・ゲストの写真
新郎新婦とゲストが一緒に写る写真もそうですが、ゲストだけの写真も撮っておきましょう。
友人に依頼すると仲の良い友人を撮影しがちになるため、写真に写るゲストが偏る傾向があります。ゲストをくまなく撮影するよう、お願いしておきましょう。アルバムなどに自分が写っている写真もあることが分かると、後からゲストに喜んでいただけます。ただし食事中の写真を撮ることはマナー違反ですので、注意しましょう。
(5)新婦を優先して撮影してもらう
結婚式の主役はなんといっても新婦です!新郎の友人が撮影する場合、仲が良いこともあり新郎の写真を多く撮影してしまいがちですが、新郎新婦のショットやゲストとの写真でも、ピントは必ず『新婦』に合わせて撮影することをお願いしておきましょう。
撮影したい構図やポーズを決めておくと、新郎新婦もカメラマンも当日がはるかにラクです!
普通だけじゃつまらない!結婚写真の人気撮影ポーズ20選【結婚式編】
(6)結婚式の進行表と席次表を渡しておく
結婚式は次から次へと進行していきます。進行に合わせて、先を読んで移動しなければ上手に写真撮影はできません。結婚式の進行によって、この時間はどこでカメラの準備をしておけばよいか、どのシーンを撮ってほしいかなど、メモに細かく記載して事前に渡しておくと、より分かりやすくなります。
最近ではプロのカメラマンに依頼をする場合でも、撮影指示書を作成して渡す新郎新婦が増えてきているようです。
結婚式は一生に一度の大イベント。
良い写真を残しておくためにも、指示は万全に行っておきたいですね。
(7)編集環境を用意しておく
撮影後、編集ができる環境も必要になります。あなた自身が編集環境を持っていれば良いのですが、ない場合は親族や友人に相談し、編集できる環境を用意しておきましょう。
(8)会場スタッフにカメラマンは友人にお願いすることを伝えておく
カメラマンは友人にお願いすることを、事前に会場スタッフに伝えておきましょう。
会場によっては、会場の専属カメラマン以外の撮影を許可していない場合も多くありますし、カメラマンを外から持ち込む場合、カメラマンの持ち込み料を取る会場もあります。
持ち込み料が無料や1万円程度の会場もありますが、中には10万円、15万円、それ以上の高額な料金がかかる会場もあります。
お礼や労力などを考えるとプロにお願いする方がメリットが大きい場合もありますので、その辺もしっかり確認してから判断することも大切です。
(9)カメラマンを持ち込む場合のデメリットを会場に確認しておく
カメラマンの持ち込みが可能でも、会場によっては、持ち込みカメラマンに対して専属カメラマンにはない規制が設けられていることがあります。
例えば、ブライズルームに入れない、会場にある絵や階段を撮影してはいけない、など。そのほか、持ち込みカメラマンの場合は立って撮影することができず、ずっと着席のまま撮影しなければならない会場もあります。
また結婚式は、進行表どおりに進まないこともあります。時間が押したり巻いたりすることもありますし、スケジュールが変更になってしまうこともあります。専属カメラマンとは進行についての連携が取られても、持ち込みの場合は連携してもらえないことがあります。
このような場合、良い写真を撮りづらくなる可能性があります。会場スタッフに相談し、友人にカメラマンをお願いした場合にどのくらいデメリットがあるか確認しておきましょう。ここは率直に聞くことが大切です。
結婚式は一度きりです。やっぱりあの場所で撮影した写真が欲しかったと、後から思っても撮り直すことはできませんので、しっかりと調べておくことが肝心です。
(10)カメラマンをお願いする友人と事前に会場見学しておく
初めて訪れる会場で撮影するよりも、事前に一度しっかり会場を見学した方が撮影しやすくなります。進行表と座席表を確認しながら、友人と会場を見て、どのように行動すると良いポジションで撮影できるかなど、確認しておくといいでしょう。
その際、会場側に許可が必要になります。他の人の式のスケジュールなどが入っていて対応できない場合もあるので事前にしっかり確認しておきましょう。
また、会場にはチャペルをはじめとした、美しい撮影ポイントがたくさんあります。どのような場所で撮影すれば素敵なショットが撮れるか、イメージを膨らませておくことも大切です。
そのときに、可能であれば会場スタッフにも一緒に立ち会っていただきましょう。いろいろとアドバイスをいただける可能性があります。会場スタッフと友人が顔合わせをしておけば、撮影がしやくなるよう配慮していただけるかもしれません。
(11)撮影がうまくいかなかった場合に後悔するのであればやめましょう
結婚式のカメラマンを担当するのは本当に大変なことです。良い写真を正確に撮ろうと思えば高度な技術を必要としますし、進行に合わせて先読みし、タイミングよく撮影できるよう移動することも必要です。進行もスケジュールどおりに進まず、変更になってしまうこともあります。
どんなに友人がカメラ撮影を得意としていても、自分が納得するくらい素敵な写真を撮ってほしいと要求してはいけません。結婚式の写真を友人にお願いしたものの良いショットがほとんどない場合に、友人にお願いしたことを後悔する可能性があるのであればやめるべきです。
結婚式は後から後悔しても、撮り直しはできません。また、結婚式のカメラマンを引き受けてくれるような友人は、本当にあなたのことを思ってくれる大切な友達です。結婚式が原因で、その友達との関係が悪くなることはとても残念なことです。
まったく期待していなかったけれど素敵な写真が撮れていれば『棚から牡丹餅』!だと思えるくらいの気持ちであれば、友人にカメラマンをお願いしてもいいでしょう。
プロでもコストを抑えてお願いすることも可能です!
【関東版】結婚式の費用を抑える格安の持ち込みカメラマン10選!
カメラマンを選ぶポイントは、カメラマンへの撮影内容の依頼のポイントでもあります!
2,カメラマンを依頼するときのお礼
いくら気の知れた友人と言っても、カメラマンを依頼した場合お礼を忘れてはいけません。
親しき中にも礼儀ありです。
お礼をする際のポイントもしっかりチェックしておきましょう。
(1)お礼の相場は?
カメラマンを依頼された友人は、結婚式の間は撮影に追われ、食事もままならない状態になることや久しぶりに会う他の友人と会話を楽しむ余裕もなくなることがあります。友人であってもその労力の対価に合ったお礼をお渡しすることが礼儀です。
お礼の目安ですが、プロには頼まず、メインカメラマンとしてお願いするときは『3万円』、メインカメラマンはプロにお任せしてサポート的にカメラマンをお願いして、時々写真を撮ってもらう程度の場合は『1万円』だそうです。フィルム代やプリント代は後日、別途お渡しすることも忘れないでください。
メインカメラマンをお願いする場合、結婚式の間は食事ができないほど忙しくなりますので、結婚式が終わったあと、ホテル内で食事できるよう1万円相当の食券を渡す方もいらっしゃいます。
(2)お礼はいつ、だれがどのように渡せばいいの?
カメラマンを引き受けていただいた友人にお礼を渡すタイミングですが、早すぎるとかえって気を使わせますし、遅すぎても失礼にあたります。結婚式が始まってしまえば、お礼を渡すタイミングを作ることが難しくなりますので、挙式の前にお渡しするのが良いでしょう。
結婚式当日は新郎新婦はたくさんの準備で忙しい為、できればご両親などあなたの親族から友人に、人があまりいない場所でそっと渡してもらうようお願いしておきましょう。
このとき「大変なお仕事を引き受けて頂いて、有難うございます」など感謝の気持ちを添えてもらうことも大切です。感謝の気持ちを友人に伝えてもらうことで、友人も気持ちよく撮影することができます。
後日友人にお礼を渡すことになった場合は、新郎新婦の2人で直接お渡ししましょう。そのほうが、あなた方の感謝の気持ちがよりよく伝わります。
カメラマンを引き受けると、プレッシャーもかかりますし、結婚式の間忙しく動きまわることになります。友人に感謝の気持ちを添えて、しっかりとお礼をすることで、結婚後も友人と素敵な関係を維持していくことができるでしょう。
3,友人にカメラマンを依頼した体験談
そもそも結婚式も友人にカメラマンを依頼するのも初めてのことでわからないことだらけでしょう。
実際の体験談を確認しておくと当日を安心して迎えられるかもしれません。
良かった例と悪かった例で体験談をピックアップしておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
(1)良かった例
【参考サイト】
HAPPY PLUS(ハピプラ)
フリートーク花嫁部
note BY KAIHIKON
古民家で和婚 カメラマンは友人がいい論
(2)悪かった例
【参考サイト】
紺色のひと
結婚披露宴の写真を頼まれても、お断りする理由がある
http://asay.hatenadiary.jp/entry/2016/02/21/094900
発言小町
結婚式の写真、大後悔・・・(愚痴)
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0707/424235.htm
4,おわりに
結婚式のカメラマンを友人にお願いしたら、とても良い仕上がりだったと喜ぶ方もいます。一方で、結婚式撮影は高難度ですし、進行に合わせて段取りすることが難しく、当日良いショットが撮れない可能性も大いにあります。実際、友人にカメラマンをお願いしたことを後悔される方もたくさんいらっしゃいます。メリットとデメリットをしっかり理解したうえで、友人にカメラマンをお願いするようにしましょう。
また、カメラマンという大変なお願いをしたにも関わらず、しっかりとお礼等をしないことで、結婚式後に友人とモヤモヤした関係になってしまう方も残念ながらいらっしゃいます。お付き合いが長いよく知っている友人にカメラマンをお願いする場合でも、しっかりと感謝の気持ちを込めて、お礼しましょう。そのことで結婚式後も大切な友人と良い関係を続けていくことができます。
結婚式は新郎新婦の、大切な大切な晴れ舞台です。みんなが幸せな気持ちになれる素敵な結婚式になるよう2人でよく話し合い、後悔しないように準備してください。そうすることで2人の信頼関係がより強くなり、幸せな結婚生活に繋がっていくはずです!
撮影以外のことで友人に依頼する場合のお礼については、こちらの記事を参考にしてくだいね!