結婚披露宴やウェディングパーティーで上映されることの多いプロフィールムービー。
ご存知のとおり新郎新婦二人のことをゲストに知ってもらうためのものですが、一方で、進行上の演出の一つとしても、とても大きな役割があります。
当然ムービーですので視覚に訴える演出です。でも大抵の場合、映像とともに音楽を流しますので、聴覚的にも印象に残る演出と言えます。
つまり、目にも耳にも情報を伝えることができるので、当然ながら披露宴やパーティーの雰囲気にも大きく影響するのです。
ですから、披露宴やパーティーに何かテーマがあれば、そのテーマに沿った作りが好ましいですし、テーブルクロスや装花、ドレスなどに色のこだわりがあれば、その色味が生きるようなテイストにすると、全体を通しての統一感が出るでしょう。
演出の一つではありますが、それだけが独立して存在するのではなく、できれば披露宴のプログラムとして全体の流れに馴染むよう配慮すると、新郎新婦の披露宴に込めた思いや、ゲストへの気持ちが伝わりやすいと思います。
プロフィールムービーは、プロの制作会社へ依頼をすることもできますが、自作するカップルもとても多いのが実状です。
自作すれば、何よりコストを抑えられる、というメリットがありますよね。
また自分たちの理想やこだわりを反映させやすい、という点も自作の良さです。
制作会社へ依頼すると、やり取りに手間がかかることもあるため、その煩わしさを省ける利点もあります。
新郎新婦本人たちだけでなく、兄弟姉妹や友人からのプレゼントという形で、二人をよく知る身近な人が制作するケースも多いようです。
最近はアプリも進化・充実していますので、スマホなどで簡単に制作することもできるようになりましたし、機器などの扱いに慣れていたり得意な人だったりすると、PC用のソフトなどを使用すればプロ顔負けのムービーを制作することも可能です。
では実際、先輩カップルさんたちはどんなムービーを制作したのでしょうか??
動画投稿サイトを覗いてみると、たくさんのプロフィールムービーがアップされています。
いわゆる“素人さん”が「これから自作プロフィールムービーにチャレンジしようとしているカップルの参考になれば」と、親切心から投稿している映像も数多くあります。
ただ、検索ワードに「自作」と入力してヒットした映像でも、ものすごくよくできた作りで感動した後によくよく見てみると、プロが制作したものだったり制作会社の公式チャンネルだったりすることもあるので、そこは注意が必要です。
今回はあくまで“素人さん”(であると思われる)の自作品に注目して、その中から比較的最近制作されたもので、個性の光るオシャレなプロフィールムービーを15本ピックアップします!!
アプリやソフトの紹介をしてくれている動画も多いですので、是非参考にしてみてくださいね。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー①
冒頭から可愛らしさを感じますよね。何が始まるのか注目したくなる作りです。
また、写真だけでなく動画も取り込んだ構成です。前撮りした映像がとても効果的に使用されていますね。
もちろん手元にある写真や動画だけで作成することもできますが、自分たちはもちろんゲストも着飾った披露宴やパーティーで上映するので、あまりに映りが粗雑な写真や動画ばかりだと、それだけ浮いてしまいます。
衣装を身につけていたりヘアメイクを整えていたり、自分たちではない第三者に撮影してもらったりした映像が少し加わるだけで、キチンと感を出すことが出来るのです。これは当日列席してくれているゲストに対して、必要な気配りとも言えます。
音楽もポップなものを使用していて、全体的にテンポよく観ることが出来ます。
全体の尺も5分以内に収まっていますね。少し短いくらいですが、人間が集中できるのは最大でもせいぜい7~8分と言われていますので、5分以内は理想的です。
「初めての自作でかなり手こずった」と感想が付いていますが、初めてでこんなに素敵な仕上がりになるのなら、チャレンジしてみたくなりますね!
個性が光るオシャレなプロフィールムービー②
こちらは写真のみでの構成ですが、動きを出しているので飽きさせない作りです。
前撮りなのか、事前挙式の様子なのか、ウェディングドレス姿の写真も効果的ですね。
二人がメインではありますが、関わったたくさんの人たちとの写真を多用していますので、当日列席しているゲストの皆さんもそれぞれが一度くらいは写真で登場しているかもしれません。これも、ゲストへの配慮と言えますね。
1曲で終了するように作られていて、とてもシンプルですが、ゲストへの思いが伝わる1本です。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー③
冒頭で二人が手持ちしていた小さな黒板が、写真ごとのキャプションや二人からのメッセージボードに使われて、最後まで登場します。一貫性のあるデザインで、また、とても観やすいですね。
音楽はインストゥルメンタルなので、歌詞にとらわれることがなく、写真と文字に集中することが出来ます。
メッセージにしっかり二人の思いを乗せていますので、このムービーのコンセプトが明確です。
黒板が可愛らしさと親しみやすさを醸し出していて、二人の人柄も感じさせるようです。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー④
とてもバランスのいいムービーです。
印象的な定点動画に写真を重ねています。
動画は、ヒマワリの花が風にそよぐ様子や、清流のおだやかな流れの様子など、映像自体に若干の動きがある程度でカメラそのものに動きはありません。ですから見せたい写真の邪魔にならず、むしろ引き立てていますね。
バックの動画は、新郎と新婦で変化を持たせ、二人のパートでは写真を大きく見せて、前半パートとのメリハリもつけられています。
音楽は一曲のみ。二人が好きな曲か、思い出の一曲でしょうか。尺もそれに合わせた6分以内ですので、観る人を飽きさせません。
「初めての動画編集、四苦八苦しながら制作した」とのことですが、新郎新婦の笑顔が印象に残る素敵なムービーです。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑤
たくさんの写真が無造作に置かれた様子をモノクロで背景にして、その上に見せたい写真をカラーで重ねて置いています。
その場面ごとにモノクロ写真の内容は変わっているので、それだけ手間はかかっていると思いますが、そんなたくさんの思い出の中からピックアップした思い出の一枚、という印象を強く与えて効果的です。
「両親への感謝の気持ちを大事に」という制作コンセプトが明確で、音楽もプロフィールムービーをはじめ結婚式BGMで人気の高い、スキマスイッチの大橋卓弥による「ありがとう」を使用。歌詞をそのまま文字にすることで、聴覚からも視覚からもストレートに感謝の気持ちを伝えています。
ご両親はもちろん、間違いなくゲストの涙を誘いますね。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑥
これは抜群に個性が光る1本です。
イラストが得意で上手(これはもちろん他人様にお見せして耐えうるレベルということですが)であることを大前提にしても、このアイデアで作り上げるのはそう簡単なことではありません。
ホワイトボードに描いていて、都度消されていくのも、大がかりさを感じさせず、むしろ軽快さを加えているような気がします。
ナレーションは新郎新婦ご本人でしょうか、やや早回しにしているのもコミカルです。
エピソードがありきたりでなく、だからこそ二人らしさが存分に詰め込まれたプロフィールムービーとなっています。
こんなムービーを制作できるなんて、うらやましいですね。
二人が結婚を決めるまでのストーリーしか描かれていないのですが、ちょっと足りないくらいが、人の気持ちをそそるもの。尺としては9分以上とやや長めですが、続きも見たいと思わせる作りとなっています。「ゲストの方からも好評だった」とのことですが、これは間違いないでしょう。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑦
「めちゃくちゃ時間かかりました。 お金払って委託したほうがいいと思います」とまで言いきってしまっていますが(笑)、それほど大変だった証拠でしょう。ただ、ここまで作り込めたら、それこそ悔いはなさそうですよね。
ゲーム仕様を再現するのは手間がかかりますが、パロディとしてもよく使われる、多くの人が一度は目にしたことがあるようなロールプレイングタイプのものですので、きっとゲストも楽しんで観ることができたのではないでしょうか。じゃないと報われない?!笑
先が読めないので目が離せない、という点でも、演出効果として成功です。そして十分、個性は光っていますよね!
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑧
こちらも音楽一曲分、写真のみを使用したシンプルな作り。
内容としては少し物足りなさを感じるくらいですが、二人のことをよく知っているゲストばかり、例えば友人中心の二次会などのパーティーでは、長さも内容もこれくらいのプロフィールムービーがちょうどいいかもしれません。プログラム上のアクセントにはなりますね。
構成で印象的なのは、一枚一枚を紹介した最後に、その全ての写真を列挙して動きを出しながら見せているところ。改めてもう一度、思い出を振り返る余韻を残していて効果的です。
友人への贈り物として作成したとのこと。新郎新婦にとっては最高のプレゼントですね。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑨
こちらはオープニングムービーとして作成されたものですが、個性が光る内容で、参考になりそうなムービーですので、ピックアップしました。
iMovieによるコマ撮りで作成したということですが、とてもよく出来ていますよね。
画用紙をベースに、プリントした写真や文字の紙片を乗せていく“手作り感”が親しみや温かさを感じさせます。
このような手作り感と、機械の力を借りる部分とのバランスがうまく取れることが、より個性を出すためのコツになりそうです。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑩
かなり手が込んでいますね。
いわゆるパロディ作品ということになるかと思いますが、冒頭から観る人の心をがっちり掴むことでしょう。
妹さんの結婚式に合わせて作成したとのこと。これは嬉しいプレゼントになりますね。
新郎新婦、本人たちが特に好きなものがはっきりとしていて、それがムービーに応用できそうならば使わない手はありません。
機器の扱いに慣れている人であれば、こういった内容のムービーは楽しみながら作成できそうです。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑪
チェキを利用して自作したムービーも多いですね。トレンドの一つとも言えるかもしれません。
アナログだけれども動きを出すことができ、程よく手作り感が出せます。
何より面白いですよね。二人がそれぞれ別のチェキに写りながらも、片方の人の手だけが飛び出したり、ビールを注いだり。
チェキという形態は変わらないのに、コマ送りのように写っている映像が変化していくのは、次はどんな動きになるのか興味をそそられます。
最近は授かり婚や、ベビーが誕生してからゆっくり挙式をというカップルも珍しくありません。ベビーちゃんも一緒に登場させることで家族のお披露目をするというのも、プロフィールムービー活用法と言えそうです。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑫
制作者が「i movieはかなり優秀、写真を並べただけで思いのほか形になりました」とコメントを残しています。
このi movieで自作する人が非常に多いようですが、初心者でも作成しやすいようで、一定のクオリティ以上は確保できそうです。
こちらは、新郎新婦二人の生い立ちだけを追うのではなく、それと同時に世の中の出来事を紹介しています。
場合によっては幅広い年齢層のゲストが出席する披露宴ですから、このような紹介の仕方だと年代のイメージが付きやすいですよね。とても親切な作りです。
“このころ自分は何をしていたかな?”“こんなこともあったね”と様々な思いを巡らせながら二人の生い立ちを見られるのは、ゲストの興味を引き続ける意味でも有用です。
さらに途中、某ファストフード店の席待ち用の番号札を使用してCM風に映像を挟み込むなど、飽きさせない工夫が随所に光ります。
ムービー制作初心者でこの仕上がりであれば、本人はもちろんゲストも大満足でしょう。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑬
二人の生い立ち紹介のパートはモノクロで、古いフィルムが流れていくように表現しています。二人のパートになるとカラーで、音楽も変わります。目にも耳にも変化があって、メリハリがつきますね。
写真にキャプションのようなスタイルでコメントを付けるケースが多いですが、こちらは数枚の写真を見せた後にコメントだけを映し出すスタイル。
これは写真だけ、文字だけ、それぞれの内容に集中できるメリットもあります。だからこそ、そのメッセージが強く観る人に届くのではないでしょうか。
二人のパートのBGMはMissMondayの「一緒懸命」。結婚式にもピッタリの一曲で、選曲のセンスも光るムービーです。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑭
赤い糸をモチーフにして、二人のプロフィールが展開していきます。色味を加えたりはしているものの背景が一貫しているので、パートが変わっても統一感がありますね。
写真の見せ方にも動きがあるので、飽きさせません。コメントも短めで、表示時間とのバランスもいいです。
このバランスが悪いと、写真もよく見られない上にコメントを読み切れなかったり、逆に間延びしてしまったりします。
表示時間がしっかり取れていても、一度に表示される写真の枚数が多かったりすると、写真を見るのもコメントを読むのも追いつかない、という場合もあります。
全体で見せたい枚数を決めてから、音楽との兼ね合いなどで写真の表示時間を決めていき、それに合わせてコメントの長さを調整するといいでしょう。
表示時間や写真の枚数によっては、先にご紹介したムービーのように、写真とコメントを一緒に表示しないスタイルもおすすめです。
個性が光るオシャレなプロフィールムービー⑮
パラパラムービーです。300枚程描いたそうですが、見応えがあります。
尺は2分と少し短いですが、新郎新婦どちらかが描いたのでしょうか、そうであれば尚更、ゲストの皆さんが受ける感動は大きいはずです。
自分の特技を生かすことは、それ自体が自己紹介になりますし、ゲストへの感謝の気持ちをより強く伝えることにつながるはずです。
全体の構成を考えてから描き始めることになると思いますが、絵を描くことが好きな方、得意な方はこれを機にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。大きな達成感を得られそうです。
ただ、新郎新婦どちらかの過度な負担にならないように、それだけにはくれぐれも気をつけて。
いかがでしたか?
自作でもこんなクオリティでできるんだ! こんなにオシャレに作れるんだ! という発見があったのではないでしょうか?
生い立ちや馴れ初めを紹介するだけでなく、人によっては自分の特技も生かすことができるプロフィールムービー。
一生に一度の晴れ舞台に、自分たちにもゲストの皆さんにとっても思い出に残る、世界に一つだけのプロフィールムービー上映を楽しんでみてはいかがでしょうか?!
ぜひ無理のない範囲で、チャンレジしてみてくださいね!!