結婚式で披露宴などに流されるプロフィールムービー、ムービーなので動画や画像としてのインパクトも大切ですが、そこに添えられるコメントも思い出深いものにすべきです。
プロフィールムービーにはコメントを挿入できます。文字として、あるいはナレーションとしてコメントを入れることで、プロフィールムービーはより引き立ちます。
今回はプロフィールムービーに入れるコメントとしてどのようなものがおすすめなのか、代表的な例文などを解説します。そのままテンプレとして使っていただいても構いません。
プロフィールムービーに入れるコメントとして不適切なものを除外しよう
結婚式はお祝い事です。ご祝儀に包むお金が奇数で割り切れない=離婚しない、ご祝儀袋の水引が「結び切り」(1回だけ、連続しない、結婚式は2回しないように)なのと同じようにある程度の「お約束」があります。
もちろん、「そんなの迷信で好きにコメントしたい」という価値観も大歓迎ですが、一応当サイトのおすすめとしては、お祝い事なので禁句は避けた方がいいでしょう。
おすすめしない不適切なコメント(忌み言葉)とはどのようなもの?
結婚式というおめでたい場所にふさわしくないコメント「忌み言葉」は避けた方が賢明です。スピーチの際うっかりしゃべってしまうことはあり、それは仕方ないのですが、プロフィールムービーのコメントは事前に入れるものなので、注意していれば避けられます。
新郎新婦が自作するならあまりに気にしないということもありますが、第3者が作る場合、しっかりチェックしてください。専門業者にプロフィールムービーを依頼する場合は、コメントから忌み言葉をしっかり排除してくれます。
忌み言葉をおすすめしない理由
結婚式では、「縁起の悪い言葉」(忌み言葉)は避けるのが良いとされています。たとえば、「たびたび」「ふたたび」「再び」「重ねて」など、繰り返しを示す表現や、「別れる」「分かれる」「切る」「去る」「終わる」など、結婚生活の終わりや再婚を連想させる単語は使わないようにしましょう。
また、意外に盲点なのですが「ご多忙の中」という表現に含まれる「忙」は、「心を失う」というように読めるため、結婚式では好まれません。代わりに「おいそがしいところ」と言う方が適しています。
「忙しい中二人は出会った」というコメントの場合「いそがしい中」とか「仕事が大変な中で」などとコメントを置き換えるのをおすすめします。
さらに、「忘れる」という漢字の中には「亡」が含まれているため、こちらも避けるために「わすれる」とひらがなコメントにすると良いでしょう。
お葬式ほどナイーブにならなくても良いかもしれませんが、結婚式にプロフィールムービーは一生残るものですので、可能ならば配慮していただくことをおすすめします。
忌み言葉を避けるコメント置き換え例
忌み言葉が入らないようにコメントを置き換える例を紹介します。
不幸、不吉を連想するコメントを避ける
- お忙しい中(心が亡くなる)→ご多用のところ
- 最後に→結びに
- 終わる→おひらきにする
- 泣く→涙する
- 去年→昨年
- 壊れる→変化する
- 負けた時→勝てなかったとき
- 辛かった→頑張った
「失う、別れる、切れる、殺す、壊れる、死ぬ、病気」などは当然コメントから避けてください。ただし「病気を完治させ見事復活」のようにポジティブな文脈なら大丈夫なケースもあります。
「別れ」を連想するコメントを避ける(離婚しないように)
- 帰る→帰省、帰宅する
- 月日の流れは→月日が経つのは
- 実家を離れてから→一人暮らしを始めてから
- 短い時間→つかのま
- 新たなスタートを切る→スタートラインに立つ
- 料理が冷める→料理が温かいうちに
二人の仲がいつまでも睦まじく続くように、離縁につながるコメントは入れないようにします。
「繰り返し」を連想するコメントを避ける(結婚式は2度しない)
- 再び、ではまた→今一度
- 何度も→頻繁に
- 再会した→久しぶりに会った
- 重ねて、重ね重ね→深く
- くれぐれもよろしく→今後ともよろしく
- 次々、いろいろ→たくさん
- また→改めて、さらに
- まだまだ未熟者ですが→今はまだ未熟者ですが
- 皆々様→皆様
- わざわざ→ありがたく、特別
- 繰り返しますが→先ほど申し上げましたが
- いろいろな思い出→たくさんの思い出
ご祝儀袋が「結び切り」なのと同様、この慶事を2度行うことがあってはなりません。
不適切とは言えないがコメントに句読点は避けるべき
新郎新婦の結婚生活に「ピリオド」を打たない=離婚にならないように、プロフィールムービーのコメントでも句読点を避けるのが一般的です。
「。」や「、」を避けた文章にしましょう。
「2016年8月の花火大会で二人は出会いました。早速、新郎は新婦に一目ぼれしてしまいました」
こういう文章の場合
「2016年8月の花火大会で二人は出会いました 早速 新郎は新婦に一目ぼれしてしまいました」
このように、句読点の部分は空白にして文字を空けることが一般的です。映像や動画と一緒にコメントが映っているので、空白があっても構いません。
文章が長い場合全角スペース「 」、文章が短い場合は半角スペース「 」を入れると、スムーズに読めます。
プロフィールムービーに入れるコメント作成のおすすめポイント
プロフィールムービーのコメントを作成する際にぜひ実践していただきたいポイントがあります。プロフィールムービーは小説ではなく映画です。見ればわかる情報をなんでもコメントに入れればよいというわけではありません。おすすめしたいコメントの工夫について解説します。
画像、映像では伝わらない情報をコメントにする
たとえば、新婦の生まれたばかりのころの赤ちゃん写真に
「かわいい女の子です」
とだけ書いても、写真に写っている情報をそのままで印象は薄くなってしまいます。
そうではなく「体重4000g!の超ビッグな期待の新星誕生♡元気いっぱい!!」
といったコメントを付けると、ゲストの注意を引くことができるでしょう。
プロフィールムービーではそれぞれの写真に個別のコメントを付けるのではなく、前後の流れを意識したコメントをつけることで、参列者の思い出に残ります。おすすめの方法なのでぜひ実践してみてください。
自慢にならないコメントにする
新郎新婦、結婚まで至った自分たちが誇らしく、自慢したい気持ちもわかりますが、「マウント」になってしまうと参列者の中にはいい気持ちがしない人も出てきます。
プロフィールムービーでよくやってしまうのが、「自慢話になってしまう」ことです。新郎新婦が公的なコンクールなどで受賞経験が多く、授賞式の写真を使う場合、そのコメントに「全国大会優勝」や「学年1位」などの実績を何度も書いてしまうと、参列者は興ざめしてしまいます。もちろん、コメントしてもいいのですが、何度も繰り返さないようにしてください。
プロフィールムービーの本来の目的は自己アピール、自慢ではなく、参列者に新郎新婦をより深く理解してもらうことが目的です。
ゲストが心地よく映像を楽しめるように、プロフィールムービーのコメントには自慢話だけ(多少はOK)ではなく、プロフィールムービーを見ていただく参列者の立場で喜べるコメントにするのをおすすめします。
ユーモアや個性のある笑いがとれるコメントにする
参列者に笑顔になってもらうためにユーモアや個性のあるコメントをおすすめします。
プロフィールムービーの時間(10分前後)は、結構長いものです。参列者の興味を維持するためには、ユーモアが欠かせません。
さらに、二人だけのオリジナリティを加えることで、結婚式に慣れた人にも新鮮な印象を与えることができるでしょう。
ただし、ユーモアには注意が必要です。タイミングや表現によっては、ただの「いじり」と捉えられてしまうこともあります。新郎新婦、あるいは第3者を「下げる」ユーモアではなく、「上げる」ユーモアにしてください。
そして、プロフィールムービーの最後は、真面目モードになり締めくくるのがポイントです。参列者への感謝の気持ちや、これからの抱負を、自分たちの言葉でしっかりと伝えましょう。最後はしっかり決めてください。
おすすめプロフィールムービーのコメント例
いくつかおすすめのプロフィールムービーのコメントを集めてみました。これをテンプレートにしていただき、みなさま流に変えていただいて構いません。
子供、幼少時時代のおすすめコメント例
- 「いつも元気いっぱい、おてんば娘でした!」
- 「親の手を焼かせる天才、将来は手を焼かせ博士か!?」
- 「少年時代は昆虫採集が大好きな、やんちゃ坊主でした。」
学生時代のおすすめコメント
- 「友達と遊ぶのが大好きで、テストは友人のコネクションで乗り切りました!」
- 「学園祭では実行委員長として活躍、楽しい思い出がいっぱいです。」
- 「サッカー部に夢中だったあの頃、青春を満喫していました。」
社会人時代のおすすめコメント
- 「初めての給料で両親にプレゼント、ちょっと大人になりました。」
- 「新しい職場で苦労もしたけど、素敵な仲間に恵まれました。今日来てくれた皆さんです!」
- 「一生懸命働いて、毎日のように飲みに行きました。上司、奢っていただき助かりました!」
二人の出会いについてのおすすめコメント
- 「初めて出会った日、まさかこんな未来が待っているとは思いませんでした。まさに「ラブストーリーは突然に」(古い!)」
- 「共通の友人を通じて知り合い、意気投合。恋の始まりはひょんなことから始まりました」
- 「一緒にプロジェクトを進めるうちに、いつの間にか特別な存在に。」
プロポーズ・結婚を決めたときのおすすめコメント
- 「あの日、彼からのプロポーズに思わず涙がこぼれました。」
- 「お互いのことをよく知る中で、自然と結婚の話が出てきました。」
- 「あの桜の木の下で話すうち、二人でずっと一緒にいたい、そう思った瞬間でした。」
結婚後の抱負・感謝の言葉の際のおすすめコメント
- 「これからもずっと、笑顔で一緒に過ごしていきます!」
- 「今日、この場に来てくださった皆さま、本当にありがとうございます。」
- 「二人で力を合わせて、素敵な家庭を築いていきます。」
プロフィールムービーのコメントは、参列者の新郎新婦の馴れ初めストーリーを知る貴重な情報です。
的確なコメントでわかりやすく、ユーモアと感謝の気持ちを忘れずに行うと、より感動的なプロフィールムービーになるでしょう。
まとめ
プロフィールに入れるコメントはポジティブで短く、ユーモアあるものにしてください。自分たちの自慢ではなく、参列者に新郎新婦について理解していただく貴重な機会です。
気の利いたコメントが思い浮かばない、忌み言葉を避けたいがうまく選べない、そういう場合は、ぜひプロフィールムービーの専門業者に依頼することも検討してください。
忌み言葉を避け的確なコメントを選定します。またコメントの装飾や加工なども専門家が感動を呼ぶように仕上げます。
プロフィールムービーの完全自作ではなく。専門業者への依頼もぜひご検討ください。素晴らしい仕上がりになりおすすめです。