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友人に撮影を依頼☆お願いする時に注意すべきこと

友人に撮影をお願いする時の注意点

結婚式では参列してくれた多くの親族・友人が、たくさん写真を撮ってくれます。
ですので中には「結婚式はゲストがたくさん撮影してくれるから、アルバムや記録ビデオは式場では頼まない」という声もあります。

確かに式場で頼むと費用が高く、節約を考える部分ですね。今はスマホでも高画質の写真が撮れますし、一眼レフカメラやビデオを持っている方も多くなっています。

そこで今回は友人に撮影を依頼する際、気を付けて頂きたいことをご紹介いたします。

期待をかけすぎない!

費用がかかる写真や動画の映像関係は、節約もしたいけどクオリティも譲れないですよね!

頼む側としてまず知っておいた方がいいのは、結婚式の写真撮影は難易度が高いということ。
いろいろなプログラムがあるので、進行を頭に入れた上でベストポジションへ移動する必要がありますし・・・腕だけでなく経験が重要になってくるのです。50回こなしてやっと一人前と言われる世界なのです。

会場に入場する新郎新婦や余興でダンスをする人など、動いている被写体をキレイに撮るだけでも難しいのに、会場が暗くなったり、照明が大きく変わったり、動きが躍動的だったりするため、素人の撮影ではブレてしまったり、明るさのバランスがとれなかったりと“良い撮影”をすることは経験と技術が必要で、とても大変です。

そのため、友人に対して「上手に撮ってもらえるはず」と期待をかけすぎない方がいいかも。
たとえば使う機材にしてもプロのカメラマンと友人とでは物が違いますから、プロと同じクオリティを求めてはいけません。

「慌てていて、あのシーンが撮れなかった!」なんてことがあっても、仕方がないのです。こういった姿勢は、自分だけでなく写真を配る予定の家族にも共有してもらう必要があります。

「写真が趣味の友達だから、期待しといて」などハードルを上げるようなことは言わないようにしましょう。たとえ「○○コンテスト入賞!」みたいな友人でもです。今後の関係性なども考慮すると、失敗したことに対して責めることもできません。

結婚式のメイキング撮影してもらう、くらいの感覚がいいのではないでしょうか?

複数人にお願いして、たくさん撮ってもらう

結婚式は新郎新婦にとって一生に一度の晴れ舞台!撮影チャンスは1回きりです。
そんな結婚式のカメラマンを1人で務めるとなれば、友人にはかなりのプレッシャーがかかることでしょう。撮影を依頼された友達はプレッシャーを感じて、結婚式自体楽しめなくなるかもしれません。

そんなプレッシャーを減らしてあげるためにも、写真撮影は複数人の友人にお願いするのがオススメ。それも新郎新婦両方で。

カメラマンが2、3人いれば、もし機材トラブルで撮影できないなどの事態が起きても安心です。
撮る枚数も増えるので、単純に考えて良い写真が撮れる確率も上がるでしょう。

友人にしか見せない新郎新婦の表情が撮れる、といったメリットもあります。そんな表情を撮影できるのは長い時間を一緒に過ごしてきた友人ならではですしね。

ゲスト同士のいろいろな表情や余興の裏側など、「とにかく目についたものをたくさん撮ってほしい」と伝えておくのもいいと思います。

 

撮ってほしいポイントを伝えておく

披露宴の入場シーンやケーキカットなど、「カメラをお持ちの方はどうぞ!」と言われて撮影するようなビッグイベントは撮り逃すことはないでしょう。

そこで友人カメラマンに「ここを撮っておいて」とお願いしておくべきなのは、『撮ってもらうのを忘れて後悔しがちなところ』! たとえば次のようなものがあります。

 

新郎新婦のこだわりポイント

「細かいところだけど、ここはこだわった!」という一押しポイントがあるなら、友人カメラマンに伝えておきましょう。

受付や会場装花・手作りアイテム。花嫁さんはネイルやブーケ、ドレスの後ろ姿なんかも撮ってもらっておくと、満足度が上がりそうです。

指輪をつけたふたりのツーショット

結婚指輪はこの日からつける、夫婦の証。
ふたりでカメラへ指輪を向けて、笑顔の素晴らしいツーショットを撮ってもらいましょう!

料理

盛り付けが美しい披露宴の料理は写真映えします。
コースの一品一品まではよく覚えていないというカップルも意外と多く、写真に残しておくと後悔しません。後々「このお料理どうだった?」など感想も聞けますね。

ゲストの写真

友人カメラマンは自分の知り合いを撮影しがちになります。できれば新郎と新婦両方のゲスト、それも親族を撮ってもらうようお願いしましょう。新郎側と新婦側、それぞれ最低1人ずつカメラマンがいると頼みやすいですね。

家族と一緒の写真は良い記念になりますから、バタバタしていない挙式前の時間に撮ってもらうといいですよ。新婦側のご家族は花嫁姿を見ただけで泣いてしまうこともあります。披露宴が終わった時はなおさらです。貴重な笑顔の家族写真になるかもしれません。

披露宴が始まる前の待合スペースや受付の様子など、当日ふたりが見る機会のない場面のゲストの姿もカメラに収めてほしいですね。

『撮影依頼書』の様なものを作成してもいいと思います。

スケジュールを共有する

結婚式のカメラマンはプログラムを頭に入れて、進行とともに場所取りを変えていく必要があります。なるべくスムーズに撮影できるよう、結婚式の進行表(タイムテーブル)は必ず友人に渡しておいて下さい。

挙式や披露宴が始まる前に撮ってほしいシーンがあるなら、招待状に記載の開始時刻より前に来てもらうよう前もってお願いを。

進行表には撮ってほしいシーンやカメラのスタンバイ地点までメモしてあげられると、より親切です。式場との打ち合わせを進める中でプログラムに変更が出たら、進行表も更新して渡すようにしてくださいね。

「進行表を見て分からないこととか不安があったら言ってね」といった一言も大事です。

式場への確認も忘れずに

スケジュールを共有する前に忘れてはいけないのは、式場への確認事項です。

結婚式場には専属のカメラマンがいますので、式場外部のプロカメラマンに式当日の撮影をしてもらうには「持ち込み料」がかかることがほとんどです。友人カメラマンについては持ち込み料不要の式場が多いようですが、中には3万~5万円ほどの持ち込み料がかかったというケースも。

最近ブライダル業界では少しニュースになりました。友人であっても特定の機種以上のカメラを持っている場合は持ち込み料が発生します!と言われてしまったケースもあります。

また、友人カメラマンだとブライズルーム(花嫁の支度室)に入れなかったり、チャペル内では座ったままでないといけなかったりと立ち入り禁止の場所や、行動に制限を設けている式場が多いです。

こういったルールについては事前に式場に確認して、友人に伝えておきましょう。

お礼を渡す

カメラマンに限らず、結婚式で友人に役割をお願いした場合は「お礼」を渡すのがマナー。
撮影を友人に頼む場合、〈相手からのご祝儀はもらわず、1万~3万円のお礼を渡す〉ことが多いようです。

お礼の目安としては、挙式や披露宴を通して撮影してもらうメインのカメラマンには3万円。友人とは別にプロのカメラマンがいて、サポート程度で友人にもお願いするのであれば1万円、といったところです。

特にメインのカメラマンは式当日忙しく、披露宴の料理を食べている暇もないでしょう。「料理は食べられないかもしれない」ということは、依頼する際にあわせて伝えておいてくださいね。

お礼は結婚式当日渡しましょう。挙式または披露宴が始まる前に、ふたりから直接友人に渡せるのがベスト!忙しくて余裕がなければ両親に頼んで渡してもらうか、どうしても当日タイミングがなかった場合は、後日ふたりから渡してもいいです。

お礼がお金だけではそっけないかな?と思う人は、「1万円か2万円+新婚旅行のお土産」を渡してはいかがでしょうか。「お礼+お食事」とかもいいですね。

友人に当日頑張ってもらった『感謝の気持ち』をきちんと伝えることはとても大事なことです。

よく考えよう

メイン撮影のお礼の基本は〈相手からのご祝儀はもらわず、1万~3万円のお礼を渡す〉です。

サポート撮影でもそれぞれに1万円ほどは包みます。人数は新郎側・新婦側で複数人。そして持ち込み料もかかった。なんてことになって、その金額を合計していくと意外と外部カメラマンを依頼できる金額になってた・・・こともありえます。

節約したつもりが、そんなに節約になってなかった・・・ということもあるのです。

お二人にとって大事なのは写真のクオリティ?それとも費用の節約? 後悔のないほうはどちらなのか、よくよく相談してください。

 

友人に頼んだ時のリスク

最期に〈挙式後に後悔した声〉から、友人に頼んだ時のリスクを考えてみましょう。

●一番後悔したのは、家族や親族とのちゃんとした集合写真がなかったこと。一生の思い出なので、高いお金を出してでもプロにお願いするべきたと思いました。

●動画なんて1度みたら押入れ行きだし見返すこともなかなかないでしょ。と思ってプロのカメラマンにはお願いしませんでした。でも今思うと……。親友のスピーチは感動したし、余興も頑張ってくれたし、かけがえのない時間だったから、映像に残しておくべきだと思いました。

●ビデオ撮影はカメラを持っている友人にお願いしていましたが、三脚がたてられなかったという理由でビデオが撮れなかったということを後から知り、とても後悔しました。

●プロのカメラマンであれば、あらかじめ二台のカメラを使ったり、SDカードが2枚挿せるダブルスロットを使っていたりと、データ損失のリスクなどを踏まえた上でバックアップ撮影を行ってくれます。
実際に友達にプロのカメラマンがいれば問題ないかもしれませんが、アマチュアの場合、このようなバックアップ撮影が行えず、もしデータが損失してしまったら一巻の終わりです。

ここは「そんなこともあるかもしれない」と、心に留め置いて下さい。

まとめ

友人に結婚式の撮影を頼む場合の注意点には、次のようなものがありました。

・期待しすぎない!(家族ともそのことを共有しておく)

・カメラマンは複数人にお願いして、たくさん撮ってもらう

・撮ってほしいポイントを伝える

・結婚式の進行表を渡し、スケジュール(進行表)を共有しておく

・なるべく式当日にお礼を渡す

以上です。

ただ最近の結婚式は、“ゲストに祝ってもらう”というより“お世話になったゲストへ感謝の気持ちを伝える”という概念になりつつあります。

そのことを踏まえながら、友人に依頼する場合はなるべく快くスムーズに、素敵な写真を撮ってくれるよう、ご紹介したポイントを参考にお願いしてみてくださいね。