結婚式の披露宴ではいろいろなものを手作りする新郎新婦も多くいます。業者に頼むより低コストで作ることができるという面もありますが、なんといっても自分のこだわりを出せるのが手作りの良いところでしょう。
席次表も手作りができるとご存知でしたか?パンフレットのような席次表や、メニュー表も一緒になった席次表、新郎新婦やゲストを紹介する席次表もあります。
最初はどのように席次表を作ったら良いのか迷うかもしれません。でも、手順さえわかれば意外と簡単に作れてしまいますよ。
■席次表を手作りする時の手順
結婚式の席次表はめったに作る機会もなく、何から考えれば良いのか分からないかもしれません。まずは以下のような手順なら、席次表の手作りもスムーズに進められるでしょう。
ゲストの人数の確認
ゲストの人数が確定していなければ、一旦決めても後から調整が大変です。まずは人数を決定しましょう。(仮制作の段階はざっくりした人数でも可能です)
結婚式の招待状に同封した返信はがきが全員から返ってきているか確認してください。返信はがきが全員返ってきていたら、披露宴に出席してくれる人数が確定するので、次の手順へ進みます。
※ゲスト2.3名までの増減は椅子を増やす事で可能ですが、5.6名以上の増減はテーブルの増減にも繋がりますので注意してください。
席次表を作る
「人数が○人以下の場合はこのようなカタチでテーブルをセッティングし、○人以上の場合はこのようなカタチでテーブルをセッティングします」のように、会場からある程度決められているところもありますが、比較的自由に新郎新婦で決められる場合は、たくさんの席次表パターンを見て自分の席次表のイメージを作り上げると良いでしょう。
『結婚式 席次表』などと検索すると、たくさんの席次表の画像が出てきます。他にも自分がゲストとして参加した披露宴の席次表やウエディング雑誌など、いろいろなところから情報を収集し、イメージを固めてください。
頭の中で考えているだけよりは、何でもいいので紙にイメージを書き出していくと頭の中がすっきりし、新郎と新婦の間で思い違いもなくなります。実際にパソコンで席次表を手作りする時にも便利ですので、ぜひ書き出してみてください。
ゲストの名前と肩書きの確認
席次表は新郎新婦とゲストがどのような関係にあるのか知ってもらえるだけでなく、ゲスト同士を紹介する役割もあるので、ゲストひとりひとりきちんと名前と肩書きをチェックしましょう。
ゲストが披露宴で席次表をもらったら、まず自分の名前を探すもの。そこで名前や肩書きが間違っていたら、良い気持ちはしません。肩書きは直接本人に聞いたり、名刺などで確認してください。
あまり会わない親戚の方など、どう書いて良いのか分からないところは両親に確認するなどしましょう。
肩書きに関しては、後ほど詳細を書きますので参考にしてください。
ゲストの席次の確定
席次表に掲載する名前や肩書きが決まったら、それぞれのゲストの席を確定します。高砂に近い方から上座、遠い方が下座になります。上座から主賓、会社の上司や恩師、先輩、同僚や友人や後輩、親族、両親となるで、そのように席次を考えていきましょう。
親戚グループや新郎友人グループなど、あらかじめグループ分けをしておくと、スムーズに席次を決められるのでオススメです。
席次の配置の決め方
結婚式のスタイルも多様になってきて、席次の配置も多様化しています。大きく分けると「くし型」と「ちらし型」が多くみられます。それぞれの特徴について詳しく説明します。
・くし型
くし型の席次とは、長テーブルをいくつか配置するカタチのことで、同じスペースの披露宴会場なら、ちらし型より多くのゲストの人数をセッティングすることができます。
新郎新婦に近い長テーブルの上座が主賓や上司などで、新郎の両親は新郎側の長テーブルの一番下座、新婦の両親は新婦側の長テーブルの一番下座に座ってもらうのが一般的です。
格式高くクラシカルな雰囲気の結婚式によく似合います。しかし縦長は、ゲスト同士は話しにくい一面もあります。
・ちらし型
こちらの方がよく見かけるスタイルかもしれません。多くの披露宴で採用しているスタイルで、丸テーブルを会場にバランスよく配置します。1つのテーブルの人数を調整でき、新郎新婦のゲストの人数が違っても中央の席で、ある程度調整できるのがメリットです。
こちらも新郎新婦に一番近い丸テーブルが上座で主賓や上司などになり、一番遠い両サイドの席が両親や親族の席になります。横の列ではセンターが上座、両サイドが下座になります。
丸テーブルにすることによってそのテーブル全員の顔が見られて話もでき、テーブル対抗のゲームができたり、各テーブルで写真を撮ったりいろいろと楽しめます。
・席次の配置の注意点
小さい子どもを連れたゲストは、出入り口に近い方がありがたいようです。急に泣き出す可能性もあり、その際には外に出てあやすことが想定できるので、上座や下座のことはあまり考えずに出入り口の近くにする配慮があって良いでしょう。
お年寄りや体の不自由な方も出入り口の方が何かと良いですが、出入りが多いと季節によっては扉がよく開くことによって寒かったり暑かったりします。会場のことも考えつつ席を決めたいですね。
また、遅刻すると最初から分かっているゲストも出入り口近くで目立たないように入れるような席だと気が利いていますね。
中には知り合いが誰もおらず1人で参加するゲストもいます。そういう場合は、同じ趣味や同年代で話が合いそうなゲストの近くに席を決めるなど配慮してあげると親切でしょう。
席次表のデザインの確定
ゲストが座る席が決まったら、席次表のデザインを決めましょう。事前にたくさんの席次表を見てイメージを決めていると思うので、それを元にパソコンで席次表の作成をしてください。
『席次表 テンプレート』などと入力すると、思っているイメージに近い席次表が作ることができます。ぜひ参考にしてみてください。
■敬称と肩書きの一般的な書き方と注意点
ゲストの敬称について
基本的に、席次表にはゲストに『様』をつけますが、両親や同居している兄姉弟妹、祖父母にはつけません。結婚している兄弟姉妹には『様』をつけます。
恩師や先生は『先生』でも良いですし『様』でもかまいません。
そして小学生以下のお子さんには『くん』や『ちゃん』とつけるのが一般的です。
肩書きについて
肩書については、一般的には社長は『株式会社○○代表取締役社長』や『〇〇株式会社取締役社長』などになります。間違いがないように不明確な場合は名刺や本人に確認しましょう。
他の役職の上司も会社名と役職を書いておくのが一般的ですが、部長以下なら『会社名 部署名』、上司が退職されている場合は『会社名 元上司』など書くと良いでしょう。
会社の先輩も同様に、会社名と部署名など表記します。会社の同僚、同期、後輩は『会社名 部署名』や『会社名 同僚』と書きます。たとえ後輩であっても『後輩』と書くと失礼に当たるので、『同僚』と書く方が一般的です。
友人は、『新郎(新婦)友人』や『新郎(新婦)知人』と記入しても良いですし、さらに『新郎(新婦)高校友人』『新郎(新婦)大学友人』と書くと他のゲストにも関係性が分かりやすいでしょう。
新郎新婦の職場が学校や病院、役所などならば、『〇〇学校 校長』『〇〇病院 院長』や、会社ではなく『職場 上司』などと書いてください。
■席次以外のことを載せる際のアイデア
席次表には席次だけでなく、違うページに他の情報などを載せることもあります。その際のアイデアにはどのようなものがあるのでしょうか。一般的なものから面白いものまで、その一部をご紹介します。
ゲストの紹介
・ゲストの印象や趣味など
『空手歴15年』
『フィギュア大好き』
『プログラミングマスター』
・面白く印象的なエピソード
『テニス部のエースの座を賭けて戦った新婦の友人』
『大学時代一番多く新郎と遊んだ友人』
『保育士だけど犬が苦手な新婦友人』
など、面白く本人も楽しめるエピソードがある場合にはぜひそれを掲載したいですね。
こういったゲストそれぞれの特徴や印象、趣味などを一言を書き添えることによって、ゲスト同士興味を持ってもらえたり、話題が広がったりします。
ゲストみんなへのメッセージ
新郎新婦からそれぞれのゲストへ向けてメッセージを書くのも印象に残ります。新郎新婦との関係が分かるようなものであったり、友人知人が多い披露宴なら、くだけた表現も楽しめそうです。
メッセージを書くことで、ゲスト同士も興味を持ってくれることもあり、時間があるなら面白くて他の人が興味を持つようなメッセージを書いてください。
・メッセージの例文
会社の上司へ
『本日は私どもの披露宴にお越しいただきましてありがとうございます。今後とも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします』
友人へ
『今日は私たちの披露宴に来てくれてありがとう!飲み会が毎回とても楽しくて忘れられません。また行こうね』
兄弟姉妹へ
『たくさんケンカもしたけれど、全部とっても良い想い出だよ。今までありがとう』
ゲスト一人ひとりへのメッセージは大変ですが、それが席次表に書いてあるとゲストも嬉しいのではないでしょうか。話のきっかけにもなるので、ぜひ時間を作って書いてみてください。
自分たちのプロフィール
プロフィールは新郎新婦の自己紹介も兼ねています。名前や生年月日などの基本情報はもちろん、その他にはお互いに『どんなところを好きになりましたか?』『どんな家庭を築きたい?』などの質問や、新居の案内、二人の考えている将来のことなどを書くのもオススメです。
■まとめ
席次表は席の場所だけでなく、他の情報もゲスト同士で共有できるもの。デザインも豊富なのでいろいろと考えて、二人らしい席次表を作ってくださいね。
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